目次 Index
新規上場・IPO時の
チェックポイント
AI分析
AI-Analysis
■AI分析
IPOの情報をAIが統計的に傾向を分析。
5に近いほど公募価格に対して初値の上昇率が高い傾向を示す。
人気基準 |
スケール基準 |
公募売出基準 |
上場基準 |
市場環境(公募期間) |
事業性基準 |
1 |
1 |
1 |
5 |
3 |
5 |
※傾向の分析であり、結果を保証するものでは一切ありません。
株式の購入や売却等を勧誘するものではなく、また、投資アドバイスでもありません。
※詳しくは免責事項を確認ください。
■AI分析チャート
<IPO条件の傾向が近い過去上場の銘柄群>
名称 |
初値 変化率 |
| -6.9% |
| -7.5% |
| -6.5% |
| -2.3% |
| +74.8% |
| +21.3% |
会社概要 CompanyOverview
- 会社名称: Photosynth
- 概要:IoT関連機器及びクラウド関連技術の研究開発、「Akerun入退室管理システム」を含むIoT・クラウドサービスの開発・提供です
- 業種セクターは、情報・通信業です
- 東証マザーズに上場予定です。
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約218億円 (公募増資後)約229億円です
- 主幹事証券会社は、大和・クレディ・スイスです。
https://photosynth.co.jp/
まとめ Summary
- スマートロック/キーレスのハードウェア/ソフトウェアを提供
- 月額/年額課金型のサブスクリプションビジネス
- 鍵の大手メーカーである美和ロックと合弁会社を設立
- 月次解約率は1%台半ば(2020年度)
- ベンチャーキャピタルの株式保有率が46.6%
- 20年12月期に減損損失が発生
- 先行的な広告宣伝費の投資を継続する方針のため、赤字が今後も継続する可能性がある
新規公開情報
Initial Public Offering Memo
■上場前時価総額・発行比率・希薄化比率・ロックアップ解除情報
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約218億円 (公募増資後)約229億円です
- 公募総額は、10.5億円です
- 売出総額は、98.4億円です
- 公募増資による希薄化率は、約5%です
- 売出率は、約45%です
- 発行済株式数は、(公募前)14,535,400株です、
(公募後)15,235,400株です
- 新株予約権等の希薄化株数は、1,609,600株です
- 90日ロックアップ解除(当初予定)日は、2022年02月02日です
- 180日ロックアップ解除(当初予定)日は、2022年05月03日です
■申込/購入スケジュール情報
- 抽選(申込)期間:
2021年10月20日(水)~2021年10月26日(火)
購入する権利を得るために抽選の申込をする期間
- 当選発表日 :
2021年10月27日(水)
当選とともに購入価格(公募/売出価格)が決定する日付
- 購入(申込)期間:
2021年10月28日(木)~2021年11月02日(火)
当選した際に購入の意思表示(申込)をする期間
- 上場日予定日 :
2021年11月05日(金)
■公募売出詳細情報
- 申込株数単位:100株 (当選に必要な申込金額は、150,000円)
- 想定発行価格は、1500円です
- 仮条件は、1250円-1500円です
- 公募/売出価格は、1500円です
- 上場初値は、1410円です(-6.0%)
- 公募株数は、700,000株です
(国内募集:700,000株+海外募集:0株)
- 売出株数は、6,560,200株です
(国内売出:4,543,600株+海外売出:2,016,600株)
- 国内当選口数は、52,436口です
- 主幹事証券会社は、大和証券/クレディ・スイス証券です
(当選口数が多い)
- その他幹事証券会社は、SBI証券/みずほ証券/いちよし証券です
(主幹事より当選口数が少ない)
複数の幹事証券会社に申込するとより当選しやすくなります
大和 |
クレディ・スイス |
SBI |
みずほ |
いちよし |
主幹事 |
主幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
■公募売出条件履歴
|
更新日 |
想定価格 |
仮条件 |
公募売出価格 |
初期募集時 | 2021-09-30 | 1500円 | | |
仮条件決定時 | 2021-10-19 | | 1250~1500円 | |
価格決定時 | 2021-10-27 | | | 1500円 |
|
更新日 |
公募 国内海外 合計株数 |
公募 (海外割当) |
売出&OA 国内海外 合計株数 |
売出 (国内割当) |
売出 (海外割当) |
OA (国内割当) |
OA (海外割当) |
初期募集時 | 2021-09-30 | 700,000 | 0 | 6,560,200 | 5,613,300 | 0 | 946,900 | 0 |
仮条件決定時 | 2021-10-19 | 700,000 | 0 | 6,560,200 | 5,613,300 | 0 | 946,900 | 0 |
価格決定時 | 2021-10-27 | 700,000 | 0 | 6,560,200 | 3,596,700 | 2,016,600 | 946,900 | 0 |
※:( )は内訳を表す 例:公募(海外割当)の場合、公募の国内割当と海外割当があり、そのうち海外割当分を示す
事業概要 BusinessOverview
事業概要は、
物理的な鍵による制約を無くし、1つのICカードや個人を特定する物理的なIDであらゆる
扉や
ゲートにスムーズにアクセスできる、扉の数と鍵の数がN:1の世界をキーレス社会と名付け、
その実現を目指し、クラウド管理型スマートロックシステムを展開しています。
事業情報 Business Memo
事業構成(または売上構成)について
FY20/12期の売上構成は、
事業(または売上)について
Akerun事業は、
クラウドとインターネットでつながるスマートロック等のエッジ端末による個人認証と
セキュリティを主軸とした関連サービスを法人向け、住宅向けに展開しています。
特徴は大きく3つあります。
1つ目は、
ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、月単位/年単位などで課金されるサブスクリプションモデルによる
レンタルサービスとして提供しています。
ARR(Annual Recurring Revenue:毎年繰り返し得られる年次経常収益)は順調に拡大中です。
このARRを支えるサブスクリプション収益の比率は事業収益全体の約90%です。
2つ目は、
クラウド上に構築するアクセス認証基盤「Akerun Access IntelligenceR」の高度な技術性があります。
この認証基盤は、一般的なユーザー情報と、ユーザーが日常的に利用するICカードなどの固有の物理ID情報を保有し、
インターネットを通じて認証に活用しています。
3つ目は、
企業規模を問わない広範なユーザー基盤に裏付けられた認証プラットフォームがもたらす、
社会インフラとしての価値があります。
2021年3月時点で現契約社数は3,700社、登録アカウント数は91万ユーザー。
法人向けの「Akerun入退室管理システムR」は、
「クラウド型入退室管理システムの導入社数/シェア」、「スマートロックの利用者数/シェア」、
「法人向けスマートロックの導入社数/シェア」の3分野でそれぞれトップシェアと、
クラウド型入退室管理システム及びスマートロックの市場を牽引しています。
PICKUP
収益モデルについて:
初期導入費用はゼロ、入退室管理システムのハードウェアとソフトウェアを月額/年額課金で提供。
収益の90%をサブスクリプション収益である。
月額1.8万円前後×約2100万ドア(オフィスドア)×12か月=4.5兆円が市場規模。
顧客獲得のための広告宣伝費の投資や開発費用が先行することから、純損失であり、
営業キャッシュフローは▲5.45億円の支出となっています。
ARR(年次経常収支)は堅調に成長しています。
アップセルについて:
オフィスビルを中心としたビルの入退館管理のための「Akerun来訪管理システム」の開発・提供に取り組み、
三井不動産やJR東日本との実証実験を行っています。サービス開始となるとアップセルの余地があります。
減損損失について:
建物65,995千円、工具、器具及び備品8,306千円、賃貸用資産276,524千円、リース資産2,138千円、
賃貸用資産仮勘定73,047千円、建設仮勘定22千円、ソフトウエア32,461千円、ソフトウエア仮勘定24,536千円を
減損損失として特別損失に計上、この資産の回収可能額は将来CFに基づく評価額がマイナスのため、
回収可能額は零となっています。
顧客数について:
21年3月時点では、契約社数が約3700社、登録アカウント数が91万ユーザー
今後の成長について:
オフィス領域へのさらなる拡大と、既存顧客の追加導入を目指している
1社あたりの導入は、コメントから推測すると一部の扉への導入となっているようである。
また、合弁会社を設立した美和ロックの営業チャネルを生かして賃貸・分譲・戸建てへの導入を目指している。
事業が近い企業 Competitor
スマートロック/キーを提供する企業は、
- (6758)ソニーの子会社のQrio
- (4748)構造計画研究所
- (未上場)ビットキー
- (未上場)美和ロック
- (未上場)エーティーワークス
などがあります。