6613:QDレーザ 
目論見書のポイント、AI分析


目次 Index

新規上場・IPO時の
チェックポイント

AI分析 
AI-Analysis

■AI分析

 IPOの情報をAIが統計的に傾向を分析。
 5に近いほど公募価格に対して初値の上昇率が高い傾向を示す。
人気基準 スケール基準 公募売出基準 上場基準 市場環境(公募期間) 事業性基準
5 2 2 5 2 4
※傾向の分析であり、結果を保証するものでは一切ありません。
株式の購入や売却等を勧誘するものではなく、また、投資アドバイスでもありません。
※詳しくは免責事項を確認ください。

■AI分析チャート

<IPO条件の傾向が近い過去上場の銘柄群>

名称 初値
変化率
4054:日本情報クリエイト
+70.0%
4487:スペースマーケット
+121.4%
4434:サーバーワークス
+276.6%
3905:データセクション
+73.1%
6027:弁護士ドットコム
+215.5%
3689:イグニス
+342.1%

会社概要 CompanyOverview

https://www.qdlaser.com/



まとめ Summary

新規公開情報 
Initial Public Offering Memo

■上場前時価総額・発行比率・希薄化比率・ロックアップ解除情報

■申込/購入スケジュール情報

■公募売出詳細情報

  複数の幹事証券会社に申込するとより当選しやすくなります
SMBC日興 SBI 岩井コスモ 水戸 極東
主幹事 主幹事 幹事 幹事 幹事

■公募売出条件履歴

更新日 想定価格 仮条件 公募売出価格
初期募集時2020-12-28275円
仮条件決定時2021-01-20300~340円
価格決定時2021-01-28340円

更新日 公募
国内海外
合計株数
公募
(海外割当)
売出&OA
国内海外
合計株数
売出
(国内割当)
売出
(海外割当)
OA
(国内割当)
OA
(海外割当)
初期募集時2020-12-289,451,80006,141,5004,107,60002,033,9000
仮条件決定時2021-01-209,451,80006,141,5004,107,60002,033,9000
価格決定時2021-01-289,451,8004,356,0006,141,5002,549,8001,557,8002,033,9000
 ※:( )は内訳を表す 例:公募(海外割当)の場合、公募の国内割当と海外割当があり、そのうち海外割当分を示す



事業概要 BusinessOverview

事業概要は、
レーザ技術を用いた製品の開発・製造・販売を行い、
レーザデバイス事業とレーザアイウェア事業を展開してます。
コア技術を自社で保有し、加工や実装を社外協力会社に製造委託するファブレス企業です。
また、研究機関向けの基礎技術の研究開発や、メーカー向けの開発受託業務を行っています。



事業情報 Business Memo

事業構成(または売上構成)について
 FY20/03期の売上構成は、


事業(または売上)について
レーザデバイス事業は、
半導体基板の上に半導体材料を作製する『半導体結晶成長』を自社で実施し、
半導体レーザチップ加工やモジュール実装を製造委託しています。(ファブレス製造)
半導体レーザの特性を決める活性層(発光部)成長を自社で担っていて、
特に量子ドットの結晶成長については、他社にはないノウハウがあり、差別化になっています。
(※量子ドット:半導体材料でできたナノメートルサイズの塊、温度特性の改善に寄与する)
セグメント利益は黒字ですが、まだ利益率は高くありません。

レーザアイウェア事業は、
レーザ網膜投影技術を使ったメガネ型ディスプレイをファブレス製造で製品開発・製造を行っています。
自社内で製品企画、設計を行い、コントローラーユニットや眼鏡ユニットの製造に必要な
製品仕様、部品リスト、仕様書、図面、組立指示書などを製造委託会社に提供しています。
販売は、一般顧客向けにはメガネ店や通販業者のパートナーに委託し、
法人顧客向けには直販を行っています。
まだ売上規模が大きくなく、認知度向上、販売先拡大のフェーズの様であり、セグメント利益がまだ赤字です。



PICKUP

レーザデバイス事業の技術が使われた製品を搭載した最終製品の一例
『シリコンフォトニクス』
これは、シリコン半導体とレーザを融合して、電気信号の代わりに光でデータの通信をする技術です。
データセンターのコンピュータ間の伝送や、将来的にはコンピュータボード内の通信、
さらには、LSI内部の通信への利用が期待されています。
『細菌検査装置』
これは、細胞の測定装置で、細胞の浮遊液や懸濁液を細管に通し、
細胞数の計測、蛍光や散乱光の測定等を、短時間で多量に行います。
分子生物学、病理学、免疫学、植物生物学、海洋生物学等各種分野で応用されています。
『光電センサ』
物体の有無、表面状態の変化などを検出するセンサで、自動搬送器、駅のホームドアなどで使用されます。
『距離測定』
スマホのイヤホンジャックにさして、測定点を表示するガイド用のレーザを照射させ、
部屋の壁面2点間の距離を測定に利用されます。

QDレーザ,レーザデバイス事業の最終製品の画像


レーザアイウェアは、
メガネ型フレームに内蔵された超小型レーザプロジェクタから、網膜に直接画像を投影し、
装着者の視力やピント位置に影響を受けることなく、
カメラの撮像画像や外部入力されたデジタル情報を見せることができる製品です。
装着者のピント調整能力に依らず、ボケのない画像を見せることが可能なため、
全盲ではないものの、視覚に障がいのあるロービジョン(矯正視力0.3~0.5未満)と
一部の社会的失明者(矯正視力0.05未満)に対する視覚支援機器として生活の質を高めることが可能になります。
また、他の様としては、見ることが次第に困難となってきた高齢者の見え方を助けることが可能になったり、
装着者に対して完全な拡張現実(AR)を実現できるため、
組み立て作業中に手順書を見ることや医師が手術中に画像診断情報を見ることなどの作業支援用途、
スポーツ観戦や観劇において、解説情報や多言語対応の情報を見せるなどの情報支援用途にも応用が可能です。
(視力0.8相当の高解像度とレーザディスプレイならではの高い色再現性によって、美しい映像を見ることが可能)
応用の用途がたくさんありそうで、技術としてかなり画期的な印象を受けます。
QDレーザ,レーザアイウェアの画像


知的財産戦略:
6つコア技術のうちナノテクノロジーに関する特許を出さない知的財産戦略としています。
ナノテクノロジーであるため、製品分解しても技術が漏れないことと、
特許として公開すると模倣される可能性があることを避ける目的から特許化しない戦略にしています。
一方、レーザアイウェアに関する技術はビジネスモデル特許など特許化して技術を守る戦略としています。
(アイウェアのコア技術は、製品分解すると構造がわかる可能性があるため)



事業が近い企業 Competitor

量子ドットレーザ技術の競合はないようです。
株式市場における同業他社として比較されそうな半導体レーザ技術の会社はあります。
などがあります。