9212:Green Earth Institute 
目論見書のポイント、AI分析


目次 Index

新規上場・IPO時の
チェックポイント

AI分析 
AI-Analysis

■AI分析

 IPOの情報をAIが統計的に傾向を分析。
 5に近いほど公募価格に対して初値の上昇率が高い傾向を示す。
人気基準 スケール基準 公募売出基準 上場基準 市場環境(公募期間) 事業性基準
4 2 1 5 1 3
※傾向の分析であり、結果を保証するものでは一切ありません。
株式の購入や売却等を勧誘するものではなく、また、投資アドバイスでもありません。
※詳しくは免責事項を確認ください。

■AI分析チャート

<IPO条件の傾向が近い過去上場の銘柄群>

名称 初値
変化率
7086:きずなホールディングス
-4.3%
6557:global bridge HOLDINGS
+49.4%
6090:ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ
+121.4%
9259:タカヨシ
+9.0%
7378:アシロ
+27.6%
7694:いつも
+134.4%

会社概要 CompanyOverview

http://gei.co.jp/ja/



まとめ Summary

新規公開情報 
Initial Public Offering Memo

■上場前時価総額・発行比率・希薄化比率・ロックアップ解除情報

■申込/購入スケジュール情報

■公募売出詳細情報

  複数の幹事証券会社に申込するとより当選しやすくなります
みずほ 大和 SBI SMBC日興 ちばぎん
主幹事 幹事 幹事 幹事 幹事

■公募売出条件履歴

更新日 想定価格 仮条件 公募売出価格
初期募集時2021-11-191060円
仮条件決定時2021-12-071060~1160円
価格決定時2021-12-151160円

更新日 公募
国内海外
合計株数
公募
(海外割当)
売出&OA
国内海外
合計株数
売出
(国内割当)
売出
(海外割当)
OA
(国内割当)
OA
(海外割当)
初期募集時2021-11-19940,00003,476,2002,900,2000576,0000
仮条件決定時2021-12-07940,00003,476,2002,900,2000576,0000
価格決定時2021-12-15940,00003,476,2002,247,300652,900576,0000
 ※:( )は内訳を表す 例:公募(海外割当)の場合、公募の国内割当と海外割当があり、そのうち海外割当分を示す



事業概要 BusinessOverview

事業概要は、
コリネ型細菌という微生物を活用した高効率な発酵技術(バイオプロセス)をコア技術とする技術開発型ベンチャーです。
現在石油を原料として生産されている化学品を、農業残渣や食品残渣等のバイオマス由来のものに転換、または従来バイオマスより生産されている製品につき、より効率的な生産方法に代替していくことによる、持続可能な社会の実現を経営理念として掲げ、自社技術を用いて、石油を使わず、バイオマスから化学品を作る「バイオエコノミー」と資源の循環により持続的な社会を作る「サーキュラーエコノミー」の両方を同時に実現する技術とサービスを提供しています。



事業情報 Business Memo

事業構成(または売上構成)について
 FY21/09期の売上構成は、


事業(または売上)について
バイオリファイナリー事業は、
コリネ型細菌という微生物を活用した高効率な発酵技術(バイオプロセス)をコア技術として、自らは生産設備を保有せず(ファブレス)、バイオマスから化学品を作る「バイオエコノミー」の事業です。
研究開発事業とライセンス・製品販売事業の2つのビジネスモデルを軸としています。

バイオリファイナリー技術は、4つの特徴があります。
これらの特徴的な技術の組合せよって、遺伝子操作により高度に機能が設計された微生物を活用した、高効率なバイオプロセスを実現し、ファブレスによって研究開発事業とライセンス・製品販売事業の2つのビジネスモデルを軸に収益を得ています。

①増殖非依存型バイオプロセス
増殖非依存型バイオプロセスは、微生物(コリネ型細菌)が、増殖できない酸素抑制条件において、増殖をしないものの代謝活性を高く維持するという特徴に着目し、増殖をさせずに代謝のみを行わせることにより、低コストで高い生産性を発揮する独創的な発酵法です。
大量に培養したコリネ型細菌を反応器に高密度に充填し、酸素抑制条件下で増殖を停止させてコリネ型細菌の活動を物質生産に集中させる手法により、従来の発酵法と比較して高い原料効率で小規模な設備で短時間に対象物質を多量に得ること可能となっています。
増殖に依存しないため、非可食バイオマスを原料とする代謝の過程で生じるフェノール類やアルデヒド類、有機酸類等の副生物による、発酵阻害(増殖阻害)の影響をあまり受けずに生産することができます。

②微生物の改良
より高効率な生産を実現するために、微生物自体についても、複数の遺伝子を破壊、もしくは導入する遺伝子組換えにより、副生物の生成を抑えて原料の利用効率を高める等の代謝経路の最適化や、酵素特性の改変、特定物質への耐性の付与等の開発を行っています。
コリネ型細菌は、遺伝子組換えにより、C6糖(可食バイオマスに含まれる)とC5糖(非可食バイオマスに含まれる)の同時利用を可能とし、また生産性も向上されることから、これまで廃棄物として処理されていた非可食バイオマスを化学品の原料としてより有効に利用することが可能です。

③CFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)
従来のバイオマスは、商用スケールにおける生産予測が難しく、少しずつスケールアップするというのが常道でした。
Green Earth Instituteは、自社開発したバイオ生産プロセスにおけるCFDに基づくコンピュータシミュレーションシステムを活用することで、精度良く各環境下における生産条件を予測し、短期間、低コストでスケールアップすることを可能としています。

④リサイクルプロセス
グラム陽性菌であるコリネ型細菌は、細胞壁が厚く丈夫であることから壊れにくく、バイオプロセスにより生産された化学品を含む溶液から濾過、分離されたコリネ型細菌は、繰り返し利用することが可能。

各化学品市場へ段階を経て参入していく計画で、
1つ目のフェーズとして、アミノ酸に代表される食品添加物及び飼料添加物、化粧品原料等の製品の市場において、自社技術をライセンス供与し、ライセンシー企業の製品シェアの拡大を目指しています。
2つ目のフェーズとして、市場が拡大しているバイオ樹脂原料を対象としています。
3つ目のフェーズとして、食品添加物や化粧品原料といった各製品分野に自社販売で参入します。
4つ目のフェーズとして、バイオ燃料及び可食バイオマスを利用した製品を考えています。



PICKUP

新技術の商用化には、大別して4つの段階があります。
Stage0:技術開発の対象を選定
Stage1:技術的及市場的な可能性を実証
Stage2:対象製品に対する需要を抱える企業等と最適な菌体及び生産プロセスを開発
Stage3:事業化された技術のパイロットテストの実施、パイロットテスト後の商用化された技術をパートナー企業等にライセンス供与、又は当該技術を使用して自社販売(外部へ委託生産し、当社が販売)

収益タイミング:
Stage2:開発段階においては、主として研究開発収入
Stage3:商用化段階においては、主としてアドバイザリー収入、ライセンス一時金、ロイヤリティ収入又は製品販売収入

自社販売においては、Stage2を自社開発、Stage3のパイロットテスト及び量産実証を委託先とともに自社で進める
収入はパイプラインを通じて製品販売収入のみ

各ステージと収益について:

Green Earth Institute,各ステージ


各ステージの案件数(パイプライン):
Green Earth Institute,パイプライン


従来のバイオ燃料との違い:
Green Earth Institute,バイオ燃料との違い


顧客先:
Green Earth Institute,顧客先


今後の成長について:
各市場への参入フェーズを経ることと、パイプラインが拡大することでライセンス提供先が増え、収益増加となっていく可能性があります。
また、航空業界の二酸化炭素排出量半減の目標や世界各国でクリーンエネルギーが推進している追い風があるため、市場環境は追い風があります。
リスクは、バイオマスに参入する企業が多いことや、バイオマスのコスト低減、技術の差別化などによって、パイプラインの拡大やライセンス収入の増加に大きく影響を与える可能性があります。



事業が近い企業 Competitor

バイオマス関連のうちでバイオジェット燃料事業を行っている企業は、
バイオマス発電事業を行っている企業は、
などがあります。