目次 Index
新規上場・IPO時の
チェックポイント
AI分析
AI-Analysis
■AI分析
IPOの情報をAIが統計的に傾向を分析。
5に近いほど公募価格に対して初値の上昇率が高い傾向を示す。
人気基準 |
スケール基準 |
公募売出基準 |
上場基準 |
市場環境(公募期間) |
事業性基準 |
5 |
1 |
1 |
5 |
4 |
5 |
※傾向の分析であり、結果を保証するものでは一切ありません。
株式の購入や売却等を勧誘するものではなく、また、投資アドバイスでもありません。
※詳しくは免責事項を確認ください。
■AI分析チャート
<IPO条件の傾向が近い過去上場の銘柄群>
名称 |
初値 変化率 |
| +91.7% |
| +5.8% |
| +66.7% |
| +35.9% |
| +25.3% |
| +125.8% |
会社概要 CompanyOverview
- 会社名称:ビジョナル
- 概要:プロフェッショナル人材に特化した会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」等の運営です
- 業種セクターは、情報・通信業です
- 東証マザーズに上場予定です。
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約1,673億円 (公募増資後)約1,780億円です
- 主幹事証券会社は、野村・三菱UFJモルガン・スタンレーです。
https://visional.inc/
まとめ Summary
- 売上の8割は企業向けの求人プラットフォームの提供(ビズリーチ)
- 求人サービス以外には、人事部向けの人材管理クラウドと採用管理クラウドがある
- 転職成功報酬の収入は変動しやすいが、その他は月額・年額定額のサブスクリプション収入である
- 緊急事態宣言によって解約率が高まったが21年1月から徐々に解約率が下がりつつある
- 転職市場・企業景況感の影響を受けやすい
- ビズリーチ以外には、新規事業の創出する目的の子会社があり、M&A領域や物流DX領域にも事業展開している
- 潜在的希薄化は、新株予約権が約16%ある
新規公開情報
Initial Public Offering Memo
■上場前時価総額・発行比率・希薄化比率・ロックアップ解除情報
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約1,673億円 (公募増資後)約1,780億円です
- 公募総額は、106.4億円です
- 売出総額は、575.8億円です
- 公募増資による希薄化率は、約6%です
- 売出率は、約34%です
- 発行済株式数は、(公募前)33,463,400株です、
(公募後)35,591,100株です
- 新株予約権等の希薄化株数は、6,248,400株です
- 180日ロックアップ解除(当初予定)日は、2021年10月18日です
- 360日ロックアップ解除(当初予定)日は、2022年04月16日です
■申込/購入スケジュール情報
- 抽選(申込)期間:
2021年04月06日(火)~2021年04月09日(金)
購入する権利を得るために抽選の申込をする期間
- 当選発表日 :
2021年04月12日(月)
当選とともに購入価格(公募/売出価格)が決定する日付
- 購入(申込)期間:
2021年04月13日(火)~2021年04月16日(金)
当選した際に購入の意思表示(申込)をする期間
- 上場日予定日 :
2021年04月22日(木)
■公募売出詳細情報
- 申込株数単位:100株 (当選に必要な申込金額は、500,000円)
- 想定発行価格は、4355円です
- 仮条件は、4500円-5000円です
- 公募/売出価格は、5000円です
- 上場初値は、7150円です(+43.0%)
- 公募株数は、2,127,700株です
(国内募集:22,500株+海外募集:2,105,200株)
- 売出株数は、11,515,600株です
(国内売出:1,541,300株+海外売出:9,974,300株)
- 国内当選口数は、15,638口です
- 主幹事証券会社は、野村證券/三菱UFJモルガン・スタンレー証券です
(当選口数が多い)
- その他幹事証券会社は、SMBC日興証券/みずほ証券/大和証券/楽天証券/SBI証券/マネックス証券です
(主幹事より当選口数が少ない)
複数の幹事証券会社に申込するとより当選しやすくなります
野村 |
三菱UFJモルガン・スタンレー |
SMBC日興 |
みずほ |
大和 |
楽天 |
SBI |
マネックス |
主幹事 |
主幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
■公募売出条件履歴
|
更新日 |
想定価格 |
仮条件 |
公募売出価格 |
初期募集時 | 2021-03-17 | 4355円 | | |
仮条件決定時 | 2021-04-06 | | 4500~5000円 | |
価格決定時 | 2021-04-12 | | | 5000円 |
|
更新日 |
公募 国内海外 合計株数 |
公募 (海外割当) |
売出&OA 国内海外 合計株数 |
売出 (国内割当) |
売出 (海外割当) |
OA (国内割当) |
OA (海外割当) |
初期募集時 | 2021-03-17 | 2,127,700 | 1,622,600 | 11,515,600 | 1,274,400 | 9,974,300 | 266,900 | 0 |
仮条件決定時 | 2021-04-06 | 2,127,700 | 2,105,200 | 11,515,600 | 1,274,400 | 9,974,300 | 266,900 | 0 |
価格決定時 | 2021-04-12 | 2,127,700 | 2,105,200 | 11,515,600 | 1,274,400 | 9,974,300 | 266,900 | 0 |
※:( )は内訳を表す 例:公募(海外割当)の場合、公募の国内割当と海外割当があり、そのうち海外割当分を示す
事業概要 BusinessOverview
事業概要は、
複数の子会社をもち、多角化経営を展開しています。メイン事業の株式会社ビズリーチは、
企業の採用から人財のパフォーマンスマネジメントまでの人財マネジメントサービスを提供。
この他には、ビジョナル・インキュベーション株式会社が、
「事業承継 M&A プラットフォーム:BizReach SUCCEED」、
「B2B リードジェネレーションプラットフォーム:BizHint」、
「オープンソース脆弱性管理ツール:yamory」等の展開を行っています。
その他にも、トラボックス株式会社が「物流 DX プラットフォーム:トラボックス」を提供し、
株式会社 BINARは「ハイスキル IT エンジニア転職プラットフォーム:BINAR」を提供しています。
事業情報 Business Memo
事業構成(または売上構成)について
FY20/07期の売上構成は、
- 94%がHR-Techセグメント
- 6%がIncubationセグメント
- 1%が他
事業(または売上)について
HR-Techセグメントは、
ビズリーチ事業が8割超の売上を占めています。
ビズリーチ事業は、求人企業・ヘッドハンターが利用します。
求人企業は、プラットフォーム上で求職者を検索し、直接スカウトをすることができます。
ヘッドハンターもプラットフォーム上で求職者を検索し、スカウトを求職者に送信することができます。
転職事業以外には、採用管理クラウド「HRMOS採用」と人材管理クラウド「HRMOS」があります。
このプラットフォームは、求人作成・進捗管理・社員紹介採用などの業務を一元管理できるサービスです。
Incubationセグメントは、
DXを進めることができる大きな市場ポテンシャルを有する領域で、新規事業の創出するセグメントです。
売上高について
ビズリーチ事業の売上は、
ビズリーチのプラットフォーム利用料+転職成功時の成功報酬(年収の一定割合)となっています。
求人企業のスタンダードプランは、プラットフォーム利用料が6か月85万円、成功報酬が15%です。
ヘッドハンターのスタンダードプランは、プラットフォーム利用料が6か月60万円です。
ヘッドハンター経由の場合、ヘッドハンターが得る紹介手数料のうち一定割合をビズリーチへ支払います。
売上比率は、企業の直接採用からの売上が約6割、ヘッドハンターからの売上が約4割です。
採用管理クラウド「HRMOS採用」と人材管理クラウド「HRMOS」は、
企業の規模によって定まる年額利用料×契約企業数のサブスクリプション型です。
一部、導入時の導入料金がありますが、メイン収入はサブスクリプション収入になります。
プランの種類がいくつかあり、アップセルが見込めます。
PICKUP
ビズリーチ事業の導入企業数・利用企業数・ヘッドハンター数・スカウト可能会員数の推移について
採用管理クラウド「HRMOS採用」と人材管理クラウド「HRMOS」
採用管理クラウド『HRMOS採用』は、
採用活動の一元管理によってオペレーションを効率化します。
・面接の日程調整や人材紹介会社とのやりとりなど、採用に関するすべての業務を同一システム内で完結
・求人媒体、人材紹介会社ごとの応募数、選考通過率、採用実績、採用単価等を「見える化」
人材管理クラウド『HRMOS』は、
人財活用をサポートする経営者・人事担当者向けの従業員データベースです。
・レポートツールを用いて、従業員数の推移や平均勤続年数・退職率などを取得可能
・育成対象者やハイパフォーマーのリスト等を簡単に作成し、人財活用に繋げる
人材管理クラウド『HRMOS』のシステムイメージ
コロナ禍によって利用企業数の伸びが鈍化していますが、これは解約率が高まったことによる影響のようです。
Churn Rate(顧客の解約率)は、2020年4月から5月の緊急事態宣言の影響で高まり、
10月に2%まで上昇したものの、直近2021年1月(21Q2)のChurn rateは0.76まで減少しています。
2021年に入ってから3か月間減少中です。
HRMOS事業のARR/利用中企業数/ARPU/Churn Rateの推移
収益・コスト構造について
原価は、プロダクト開発のエンジニア・デザイナーの人件費とサーバー利用料です。
原価率は10-20%程度と高くはありません。
販管費は、エンジニア以外の人件費と広告宣伝費です。
人員拡大計画のため、人件費の増加などによって販管費率が高い構造となっています。
これは、メイン事業以外のグループ拡大による影響もありそうです。
事業が近い企業 Competitor
転職関連事業は、
- (6098)リクルート
- (4849)エンジャパン
- (6194)アトラエ
人材マネジメント事業は、