目次 Index
新規上場・IPO時の
チェックポイント
AI分析
AI-Analysis
■AI分析
IPOの情報をAIが統計的に傾向を分析。
5に近いほど公募価格に対して初値の上昇率が高い傾向を示す。
人気基準 |
スケール基準 |
公募売出基準 |
上場基準 |
市場環境(公募期間) |
事業性基準 |
1 |
2 |
1 |
5 |
2 |
5 |
※傾向の分析であり、結果を保証するものでは一切ありません。
株式の購入や売却等を勧誘するものではなく、また、投資アドバイスでもありません。
※詳しくは免責事項を確認ください。
■AI分析チャート
<IPO条件の傾向が近い過去上場の銘柄群>
名称 |
初値 変化率 |
| -12.7% |
| +2.5% |
| +21.3% |
| -6.0% |
| -6.6% |
| -6.9% |
会社概要 CompanyOverview
- 会社名称:True Data
- 概要:全国の消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営。POS/ID-POSなど消費者データ分析や購買行動分析ソリューションを小売業、消費財メーカー等に開発・提供。データマーケティング支援です
- 業種セクターは、情報・通信業です
- 東証マザーズに上場予定です。
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約99億円 (公募増資後)約102億円です
- 主幹事証券会社は、いちよしです。
https://www.truedata.co.jp/
まとめ Summary
- 小売業のID-POSデータを活用したビジネスでストック型売上比率が約78%
- 大量のデータ提供を上位数社の国内大手小売業者に依存している
- 粗利率が40%以上である
- 19年3月まで計上していたコンビニ向け売上がなくなり20年3月に減収となった
- 主要顧客は、消費財メーカーと小売業
- 創業2000年の企業
- 株式会社プラネット(2391)が筆頭株主
- 新株予約権が約7%ある
新規公開情報
Initial Public Offering Memo
■上場前時価総額・発行比率・希薄化比率・ロックアップ解除情報
- 企業規模は、(上場前)想定時価総額が、
(公募増資前)約99億円 (公募増資後)約102億円です
- 公募総額は、3.8億円です
- 売出総額は、27.7億円です
- 公募増資による希薄化率は、約4%です
- 売出率は、約28%です
- 発行済株式数は、(公募前)4,439,400株です、
(公募後)4,609,400株です
- 新株予約権等の希薄化株数は、321,200株です
- 90日ロックアップ解除(当初予定)日は、2022年03月15日です
■申込/購入スケジュール情報
- 抽選(申込)期間:
2021年11月30日(火)~2021年12月06日(月)
購入する権利を得るために抽選の申込をする期間
- 当選発表日 :
2021年12月07日(火)
当選とともに購入価格(公募/売出価格)が決定する日付
- 購入(申込)期間:
2021年12月08日(水)~2021年12月13日(月)
当選した際に購入の意思表示(申込)をする期間
- 上場日予定日 :
2021年12月16日(木)
■公募売出詳細情報
- 申込株数単位:100株 (当選に必要な申込金額は、222,000円)
- 想定発行価格は、2220円です
- 仮条件は、2000円-2220円です
- 公募/売出価格は、2220円です
- 上場初値は、2250円です(+1.4%)
- 公募株数は、170,000株です
(国内募集:170,000株+海外募集:0株)
- 売出株数は、1,248,400株です
(国内売出:1,248,400株+海外売出:0株)
- 国内当選口数は、14,184口です
- 主幹事証券会社は、いちよし証券です
(当選口数が多い)
- その他幹事証券会社は、みずほ証券/大和証券/マネックス証券/SBI証券/松井証券/楽天証券/東洋証券/極東証券/水戸証券/岡三証券です
(主幹事より当選口数が少ない)
複数の幹事証券会社に申込するとより当選しやすくなります
いちよし |
みずほ |
大和 |
マネックス |
SBI |
松井 |
楽天 |
東洋 |
極東 |
水戸 |
岡三 |
主幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
幹事 |
■公募売出条件履歴
|
更新日 |
想定価格 |
仮条件 |
公募売出価格 |
初期募集時 | 2021-11-11 | 2220円 | | |
仮条件決定時 | 2021-11-29 | | 2000~2220円 | |
価格決定時 | 2021-12-07 | | | 2220円 |
|
更新日 |
公募 国内海外 合計株数 |
公募 (海外割当) |
売出&OA 国内海外 合計株数 |
売出 (国内割当) |
売出 (海外割当) |
OA (国内割当) |
OA (海外割当) |
初期募集時 | 2021-11-11 | 170,000 | 0 | 1,248,400 | 1,063,400 | 0 | 185,000 | 0 |
仮条件決定時 | 2021-11-29 | 170,000 | 0 | 1,248,400 | 1,063,400 | 0 | 185,000 | 0 |
価格決定時 | 2021-12-07 | 170,000 | 0 | 1,248,400 | 1,063,400 | 0 | 185,000 | 0 |
※:( )は内訳を表す 例:公募(海外割当)の場合、公募の国内割当と海外割当があり、そのうち海外割当分を示す
事業概要 BusinessOverview
事業概要は、
日本最大規模の消費者マーケティングデータ(ID-POSデータ)を小売業者から収集し、企業各社の顧客分析から販促支援、外部へのデータガバナンスに基づくデータ提供支援、AIなどテクノロジー支援、データ活用教育支援までフルサポートする購買データプラットフォームを提供するサービスです。
事業情報 Business Memo
事業構成(または売上構成)について
FY21/03期の売上構成は、
- 57%がメーカー向けソリューション
- 21%がリテール向けソリューション
- 22%が産業向けソリューション
事業(または売上)について
メーカー向けソリューションは、
「イーグルアイ」、「ドルフィンアイ」などの分析ツールを提供しています。
「イーグルアイ」は、全国および地域単位での消費者の購買動向を把握することが可能な分析ツールで、年間契約SaaS型であり、現在100社前後の消費財メーカーへサービスを提供しています。
「ドルフィンアイ」は、ユーザーが知りたい商品のカテゴリーや地域を選択するだけで消費者の購買情報が表示されるツールを提供するサービスで、年間契約SaaS型です。
消費財メーカーだけでなく、小売業、教育機関、メディアなどへサービスを提供しています。
リテール向けソリューションは、
「ショッピングスキャン」を中心に小売業者へサービスを提供しています。
これは、小売業向けに自社のID-POSデータやPOSデータの分析ツールを提供するサービスで、年間契約SaaS型です。
小売業が自社データを消費財メーカーに開示してデータを外販できる機能を搭載しています。
産業向けソリューションは、消費者購買に関わるデータや分析レポート、AI等のサービスを幅広い業種へ提供しています。
これらサービスを提供する上で要となるデータの付加価値を高めていくために、ドラッグストア、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニ、ECなど他業態の小売業のデータ連携を推進しつつ、自動車、キャッシュレス決済など他の消費者ビッグデータホルダーとのデータ連携を推進していっています。
PICKUP
収益モデルについて:
主要プロダクトは年間契約SaaS型であり、ストック型の売上構成比率が約78%である。
ストック型売上の構成比率:
POSデータとID-POSデータの違いについて:
POSデータは、販売時点の商品の購買実績データであり、店舗売上と連動しているがどのような人が購入したかの情報がないため、活用が限定的である。
一方、ID-POSデータは、会員属性とPOSデータを掛け合わせたデータであり、顧客属性毎の購入実態調査、キャンペーン施策などの販促効果をデータから検証できたり、活用度が広い。
イーグルアイの売上推移:
ショッピングスキャンの売上推移:
今後の成長について:
19年3月期にコンビニ向け売上がなくなったことで減収となったが、その後、21年3月期にはストック型売上の継続的な成長によって過去最高水準の売上高となっています。
今後もDX時代のマーケティングではデータ分析が重要な役割を担っていくことから、成長の期待ができそうです。
リスクは、ビジネスの要となっているデータを上位数社の国内大手小売業者に依存していること。
各業界のビッグデータホルダーとデータ連携をすることでデータ付加価値が高まっていくと、安定性と収益性が高まりそうです。
事業が近い企業 Competitor
ビッグデータを活用することが重要になってくる時代となりつつあり、
多くの企業が競合となりえます。その中でも現在、ビッグデータを活用したサービス提供する企業は、
- (3906)ALBERT
- (3655)ブレインパッド
- (3966)ユーザベース
などがあります。